伝統文化の会
伝統文化に学び、新たに持続可能な文化を目指すプロジェクト。日本文化に限らず様々な芸術や工芸、それらと自然との調和を学ぶ会。
写真の上をクリックすると、詳細が見られます。
時間10,30-12
日本人にはおなじみの書道ですが、西洋の人たちには、現代アートのような感覚で捉えられるようです。また、ゆっくり呼吸を整えながら書いていく方法も、座禅に通じる精神性として、人気のようです。
逆にイタリアにいるからこそ、書道を自由に捉え、自分の感じるがままに書いていくと、新たな面白さも発見できるのではないでしょうか?
そんな面白さを発見させてくれるのも、声楽家でもある、斎藤紅陽先生だからこそ。
時間12,30-14
いろはの芸術会員、小林京子先生が和食の様々な秘密をお話ししてくれます。今回は麹について。先生自らが作っている麹のサンプルを見たり味わって見たりしながら、和食に欠かせない発酵食品の秘密に迫ります!
時間14,30-16
和菓子にもいろいろありますね。駄菓子屋お茶うけ、上菓子と呼ばれる茶席などに使われる菓子まで。その違いや歴史を素材を紹介しながら説明します。
季節の和菓子の試食付き。
講師はいろは代表で茶道教授の、嶋田曜子
時間10-12
日本の伝統和紙を使い、新しいアートに挑戦する和紙アート。今回は折り染(紙を折り紙のように折った状態で染料をつける染め方)で和紙を染め、さらにその和紙を使ってキャンドルグラスを作ります。
指導は和紙アートのアーティスト、横山明子先生です
もともと禅宗の僧たちの食事から始まり、茶道の茶事の中で食される茶懐石に発達した、懐石料理。
その特徴や決まり事などを、代表的な料理を5品試食しながら、お話しします。
料理は小林京子さん、説明はいろは代表で茶道教授の嶋田曜子。
茶道というと、お茶を飲むことと思われがちですが、そのほかに炭や懐石など様々なお点前を習得していきます。お茶がもてなしの芸術と呼ばれる所以です。お茶のお稽古はその集大成と言える、茶事を自分で行えることを目的としています。
茶事とは?なかなか口頭では説明し難いものですが、写真やビデオなどを使ってできるだけわかりやすくお話しします。
一般ではあまり経験することのない、お濃茶をお菓子と共に味わってもらいます。
講師は、いろはの代表で茶道教授の嶋田曜子。
時間10,30-12,30
エコロジカルな植物繊維による糸を使って、冬に活躍のスヌードを編みませんか?
編み物の経験が全くない人のために、基本から指導してくれます。
指導は、デボラ・フロジーニさん。フィレンツェで伝統技術を使った持続可能なファッションを提供し続ける店、Stile Biologico を母親と共に経営しています。
時間13,00-14
お昼のお弁当:作ってくださるのはいろはの芸術会員、小林京子さん。
時間14,30-16,30
その昔、イタリアでは女子の嗜みのひとつだったかぎ針編み。今では忘れられつつあります。でも、手編みのレースの美しさは機械編みでは到底かないません!
70年のキャリアを持つ、ラ・シニョーラ・ディ・サントスピリト(サントスピリトの婦人)、ドネッラ・トーファニさんがかぎ針、糸の持ち方から丁寧に教えてくれます。
今回は、オーガニックコットンの糸を使って、可愛い鍋つかみを2つ作ります。
ルーツは平安時代に遡る折型。天然繊維による和紙を使った、元祖ラッピングテクとも言えるかもしれません。
でもただのラッピングではありません。王朝文化の時代、細かく決められた儀式や生活の隅々に及んだ決まりごとは、自然界の産物を尊び、愛でる日本人の美意識の表れでもありました。
折型に込められた日本人の繊細な美意識についてお話ししながら、簡単な折り型を試して見ませんか?
講師は、いろは代表で茶道教授の嶋田曜子。
11月4日発令の新コロナウイルス対策首相令により、11月8日及び11月22日の会は無期延期となりました。新しい日程が決まり次第、お知らせします。
いろはからの提案:持続可能な文化について
日本では、古来より豊かな国土と自然を利用し、大陸から渡ってくる様々な文化や技術を受け入れつつ、独自の伝統や技術を養ってきました。しかしながら明治維新に始まる、欧米文化の影響、経済重視、輸出入の促進などでその独自性は徐々に失われ、さらに敗戦、高度経済成長によって日本人のそれまでの価値観、生活習慣は大きく変わりました。その結果、戦後75年経った今、若い世代には衣食住にわたる日本の伝統をほとんど知らずに育っている人たちが多くいる現状があります。 とはいえ、その中でもごく一部ながら忘れられつつある日本の伝統や技術に興味を持ち、あえて職人仕事に挑戦する若者も最近耳にすることが多くなってきました。さらに気候危機という言葉が昨年あたりから世界中で注目を集めているように、消費主義、便利さや経済偏重の行き過ぎによる弊害は、もはや誰の目にも明らかとなり、そのような状況に危機感を抱いている若者も急速に増えつつあると言えます。 そのような若者たちを応援し、私たちの子供や孫に美しい地球や日本文化を残すため、何ができるか近年模索しておりました。辿り着いたのは、アナログの最後の時代を知る私たちが未来の日常生活のヒントを提供できるのではと考えました。それは、半世紀以上前の生活に戻るとか、伝統に固執するという意味ではなく、伝統技術や生活の中から、人間にも地球にも優しい未来の文化を造り上げることではないでしょうか? 自然界にある様々な原料を利用し、日本人は素晴らしく高度で機能性に優れ、かつ美しい生活用品を生み出してきました。またそのような工芸品を利用した伝統芸能も数多くあります。それらに触れ合うことは自然からその生命力をもらうことでもあり、人々の人生や心を豊かにしてくれます。もちろん地球に優しい生活でもあります。 同様に日本以外の国や土地でも持続可能な文化を育み、物を作り出している人々が多くいます。そのような人や地域にも目を向け、紹介したりワークショップを行うなどのコラボレーションも行なっていきたいと考えております。
どの日程も一つの会に参加することが可能です。もちろん、2つ、または全ての会も歓迎です!
すべての参加費に、材料費を含みます。
各回の最大参加人数:5名 和食の会には、お昼の食事とお茶が含まれます。
非会員はいろはの会費が加わります(12ヶ月で25ユーロ、4ヶ月で10ユーロ。申し込み日から有効です)。
参加費前払い:振り込み、郵便振替、クレジットカード、ペイバル、現金 お支払い方法は、お申し込み確認のメールと合わせてお送りします。
要予約 お申し込み、お問い合わせ: e-mail: info@iroha.it; tel. 331-7315874 (Whatsapp も可).
お申し込み締め切り:和食の会、茶事は5日前、その他は2日前。 場所:Via delle Terme 9 a Firenze.
イベントスケジュール: